浮 / are / 遊
photo
ph デザイナーが撮る写真展 -第3回「面」- に写真作品を出展しました。
写真と鑑賞者が面と向かう瞬間そのものを作品として成立させたいと考え、「鑑賞者の手によって初めて写真作品が生まれる仕組み」を設計しました。
展示作品は磁石の反発を利用して浮遊する半透明のアクリル板で遮蔽されており、鑑賞者が実際に手で押し込むことでフォーカスが合焦し、作品が現像される仕組みとなっています。しかし、ぼやけている段階ではなんだか分からなかったものの正体は、大勢の人間の視線であったり繁華街の看板であったり、植物の棘などの、ある種やさしくない、濁りを含んだ被写体です。鑑賞者に作品の完成を手助けしてもらうという善意の行為によって生成された写真それ自体にギャップを仕込むことで、作品と鑑賞者の間に、単なる写真鑑賞以外の状況が発生することを狙いました。
会期
2015.09.12〜09.13
会場
世田谷ものづくり学校 IIDギャラリー
- クライアント
- 自主制作
- 期間
- 2015.07〜09