よりデザイン

2021年3月30日お知らせ

佃井皆美さんのブログのヘッダー画像をデザインしました

高校の同期でもある佃井皆美さんのブログのリニューアルに伴う新しいヘッダー画像のデザインを担当しました。

きっかけは皆美が出演した『少女☆歌劇 レヴュースタァライト -The LIVE 青嵐- BLUE GLITTER』の観たよ報告をした流れとかそんなだった気が。もともと2019年の皆美のバースデーイベントのグッズデザイン(サコッシュとか缶バッジとかTシャツとか。あと当日の撮影もしてました)を担当した流れもあったので頼んでくれたのだと思います。嬉しい!

話は逸れますが僕たちが在校していた関東国際高等学校 演劇科(部じゃないんです。学科として存在していた)ではお互いを下の名前で呼ぶ文化があって、だから僕は皆美呼びだしむこうは遼くん呼びだったりします。卒業して10数年経つけど今でもクラスメイト同士の距離が近いのは、もちろん3年間舞台演劇に全力だったという青春の作用もあるのですが名前で呼び合う関係性のおかげだったりもあるんじゃないかな……なんて思っています。
閑話休題。

今回はブログのタイトルが変わることと使用する写真が決まっていたので、それに合わせた書体の選定とレイアウトをおこないました。
皆美にどういう雰囲気のイメージ?と聞いてみたところ「前向きで柔らかみもあるけど、芯があって凛としてる感じ」と返ってきたのでそれを手がかりにまずはタイトルに使う書体を探しました。最終的に採用したのはDSTypeから出ているJules BigのBlack Swashes。

ベースになっているイタリック体は動きがあって前向きさを感じ取れるし、線の強弱のバランスは「芯があって凛としてる感じ」にぴったり。スウォッシュの存在がそれらを補強してくれていて、何より僕の中では皆美といえば身体の動きなので、そういった雰囲気も纏っているJules Bigはうまく機能してくれたんじゃないかと思う。

上図は提案時のバリエーション。いちおう記録として残しておくと、ほかに候補として選んでいた書体は同じくDSTypeのAparoとLatinotypeのGabriela Stencilでした。
タイトル下の「佃井皆美 オフィシャルブログ」はTPスカイ コンプレスのハイコントラストB。シュッとしているけど大人ぽさもあって、いまの皆美に似合いそうと思ってチョイス。あとは細かい調整をしてFIXしました。めでたしめでたし。

30歳を越えてつくづく感じるのは、違う領域にいながらもこうして交わるタイミングがやってくることの幸福です。自分がデザインの仕事に就いて、まして続けてるなんて高校生の頃の自分は想像だにしていませんでしたし、皆美がいまも第一線で活躍しているのなんて、それだけで涙が出ちゃう。お互いいろんな経験をして別々の道を歩んでいるけれど、ふとどこかでそれが重なる瞬間がある。それはとっても幸せだなって思うんです。デザインを仕事にしていて嬉しい瞬間のひとつです。これは皆美に限った話ではなくて、やっぱり同期とはもう出会って18年ですから(だから分かり合えているなどと言うつもりはない)思うところのひとつやふたつは出てきますわな。10年後20年後はどうなっているのか。今から楽しみです。

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